映画『カンタ!ティモール』ー平和への希求。ギターの音色、歌と子供達の笑顔が光る映画

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東ティモールの人々パネル写真1

上映会無事終わりました!
実は私も観るのはこれが初めてでした。観た人に事前にいろいろ聞いてはいたけれど、聞いていた以上にメッセージ性の強い素晴らしい映画でした。

東ティモールの人々パネル写真2
カンタ!ティモール上映会

戦争下で自分たちを虐殺する相手を捕虜にしても、自分たちの思いを伝え説得するだけで無傷で開放していた愛溢れるティモールの人々。

ー平和とはー戦争とはー

深いメッセージが心に響いた映画でした。

思想を口にすることどころか、3人集まって話しているだけで連行されるの十分な理由になるほどの状況下で、歌詞に平和への思いを暗喩にして歌い続けた青年アレックス。

「カンタ!ティモール」よりアレックス

映画の随所で、ギターを持って歌う彼の周りで弾ける子供達の笑顔が印象に残りました。

「カンタ!ティモール」よりアレックス

島国で周辺は青い美しい海。でもその下に眠る原油のために戦禍をこうむった。

加害者側には日本も。石油が欲しい日本は東ティモールを迫害していたインドネシアを支援。でもこの事実は日本では全く知らされていない。マスメディアに操作された情報下では、真実は私達に届かないことを改めて痛感しました。

真実を追ったこういう映画がもっと世に知られ、たくさんの方に観てもらえたらと心から思いました。

映画の中には言葉の一言一言が厳選されていて、深く心に響いてくるメッセージがちりばめられており、重いテーマではあるけれど私達は世界で何が行われているかもっと関心を持ち、私達一人ひとりが平和のために何ができるかを考えさせられた映画でした。

中でも私にとっては「自然を敬い大地を敬い、自然に帰ることで私達は人とのつながりを取り戻し、絆を育める」という言葉にはっとさせられるものがありました。

私も家族仲がそれほどよくはなかったのですが、最近父が畑を始めてから、その収穫物が食卓に上がるようになって家族の団らんが増え、父への感謝の気持ちも抱けてとても家族関係がよくなったからです。

ああ、大地の恵みが人の絆も深めてくれたんだなぁと映画を観ながら気づきました。

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上映会後、監督の広田奈津子さんが、イベント主催の伊藤マナさんと対談形式でご自身の生い立ちから、この映画を制作するのに至った経緯、そして映画では語られてない、監督が現地で見聞き、体験した人々の話をしてくれました。

カンタ!ティモール上映会

300時間以上もの撮りためた映像や写真を2時間の映画にまとめるのは大変だったろうと思いますが、8年近くかけて、ずっと編集して作り上げられたそうです。

当然削られてしまった話や映像もたくさんあるので、質疑も交えていろいろ聞けたのがとてもよかったです。

カンタ!ティモール上映会

また監督のお話の後は、映画の中でアレックスと子供達が歌っていた、その歌に日本語の歌詞をつけた曲を映画音楽監修をされた小向サダムさんがギター片手に歌ってくれました。

カンタ!ティモール上映会 カンタ!ティモール上映会 カンタ!ティモール上映会

先程まで観ていた映画の曲を生演奏で聞けるなんて! なかなかないですよね。感動しました。

カンタ!ティモール上映会

左からイベント主催の伊藤マナさん、広田奈津子監督、音楽監修の小向サダムさん

サダムさんの優しくて心に染みいる歌声で、被災地支援チャリティー1日目の映画祭は終了しました。

奈津子さん、サダムさん、素敵な映画と演奏をありがとうございました。

そしてご来場くださった皆様ありがとうございました。

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和花二胡奏者&ヒーリング整体&アーティスト
・ヒーリング整体や二胡演奏、アートを通して心と身体の健康を応援します。
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