ヒカルの碁〜小説・漫画が私の人生に与えた影響その3
続きです。このトピックははこれで終わりにしましょうか。
その1:漫画『王家の紋章』はこちらから
その2:小説・アニメ『十二国記』はこちらから
その3:漫画・アニメ『ヒカルの碁』
小6の平凡な男の子ヒカルは蔵で見つけた古い碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為の霊の声を聞く。ヒカルの意識に入り込んだ佐為の囲碁に対する一途な想いに導かれヒカルは囲碁の世界へ入るというストーリー。
この漫画が『週刊少年ジャンプ』に連載されるや囲碁の一大ブームになりました。その影響は韓国や中国にも及び大反響。全国で子供囲碁教室が大盛況に。囲碁は先を読む力や想像力、計算力(地合いの計算)を育むということで、子供を学習塾代わりに囲碁教室に入れたいという声がちらほら。
私も例に漏れず囲碁にどっぷりはまりました。なにせ面白い。将棋も面白いけど囲碁の世界は無限。対局がとにかく楽しくて、当時は職場でも囲碁打ちを見つけては、お昼をささっとすませて残り時間まるっと対局していました。
当時囲碁の本を開いていると声をかけてくる人も時々いました。世の中ブームで同じように囲碁を始めたばかりの人が溢れていたから。ある時病院の待合室で定石本を読んでいたら看護婦さんが声をかけてきて「囲碁されるんですか?私も最近始めたんですよ〜♡ あなたも『ヒカルの碁』ですか〜?」。
そうこうするうちに姉に伝播。当時まだハイハイの赤ちゃんを抱えていた頃に、碁盤上の石を触りたくて仕方のない1才児を小脇に抱えながら(盤上の石をぐちゃぐちゃにされないよう捕まえていた)姉と対局してました。
そんなだから甥っ子も小さいころから囲碁に興味津々。知らぬ間に姉は碁会所に通い始め、気づけば日本棋院で試験まで受けてきて今では段持ちで甥っ子はさらにその上。家族ぐるみで囲碁一家。恐るべし『ヒカルの碁』!!
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●余談:囲碁からきている言葉
囲碁由来とは知らず生活の中で使われている言葉がけっこうあります。
へーって感じなのでいくつか挙げて囲碁での本来の意味をご紹介しましょう。
駄目(だめ)
石を置いても陣地が増えない、白黒どちらの陣地にもならない目(線の交点)
一目置く
弱い方が対局(試合)前に一つ石を置く(ハンディ)
※実力が違えばさらにいくつか置くので力の差があっても十分楽しく戦える
捨て石
相手にわざととらせる石
目算(もくさん)
自分の陣地の目(線の交点)を数えること
死活(問題)
石が生きるか死んでしまうか(の問題)
※死ぬとまるっとそこが相手の陣地になってしまいます
布石(ふせき)
序盤に本格的な戦いになる前に勢力圏を築くために要所に置く石。
定石(じょうせき)
長年の研究で、ある局面で最善の打ち方とされる一連の応手
手筋
接近戦において石の効率が最も良い打ち方、最善とされる手。
八百長
昔、八百屋の長兵衛が碁の対局で勝ち負けを調整したこと
待った!
1手前の状況に石を戻すこと
最後の「待った!」は本来無しよね〜やっちゃだめ(笑)
投稿者プロフィール
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・ヒーリング整体や二胡演奏、アートを通して心と身体の健康を応援します。
・高齢者施設等へのボランティアの訪問演奏承っております。
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