私が見た平穏な頃の中近東〜シリア編③

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シリアの景色、川と水車と緑

シリア編②のつづき

シリアはイスラム教というイメージですが、教会もとても多いです。
特にダマスカスはキリスト教にとって重要な街です。

キリスト教を迫害していたユダヤ教徒のサウロ(後のパウロ)はダマスカスの近くで光に打たれ、目が見えなくなったところ復活したイエスの声が聞こえ、町に入れと言われます。サウロは三日間、目が見えず、食べも飲みもできずにいました。
一方、イエスの弟子アナニアは主イエスの声を聞き、キリスト教迫害者であるサウロを助けるよう言われ、逆らえずサウロの元へ訪れます。

聖書の記述によると・・・

アナニアは、ユダのもとにいるサウロを訪ね、サウロの上に手を置いて言った。「兄弟サウル、あなたがここへ来る途中に現れてくださった主イエスは、あなたが元どおり目が見えるようになり、また、聖霊で満たされるようにと、わたしをお遣わしになったのです。」すると、たちまち目からうろこのようなものが落ち、サウロは元どおり見えるようになった。
(使徒言行録 第9章より)

 

なんとこの話が「目からうろこが落ちる」の語源なんだそうです。
面白いですね。

そんなわけで、ダマスカス旧市街の教会巡りをしました。

教会巡り

当時はフィルム写真の時代だったので、残念ながら写真は控えめに撮っていたので少ししかありませんが・・・
教会の鐘の塔教会内部

先ほどのサウロがアナニアに助けられ目が見えるようになったことで改心し洗礼を受けた場所と言われる聖アナニア教会も行ってきました。聖パウロ教会も。

また、路地を歩くと、あちこちに小さな教会があるけれど鍵がかかっているところも多かったです。そういうところはだいたい管理している人家が隣にあって、家の人に教会の中を見せて欲しいとお願いすると鍵を喜んで鍵を開けてみせてくれました。

写真見てると、どこがどこの写真かわからず残念。入り口入って地下に礼拝堂があるところもありました。
地下の礼拝堂

一つだけ印象に残っている教会が。
そこは、小さな教会で、入ってみると屋根が一部落ちており、2階部分の柱が崩れ、かろうじて正面のキリスト像が残っている状態。

聞くと空爆で壊れたあと修復できていないとのこと。路地からは戦争の面影など見られなかったのに。。。ここは戦争と隣り合わせの土地なんだなと改めて感じた光景でした。
空爆で2階部分が壊れた教会

パルミラ遺跡

はい、シリアといったらパルミラですね。ローマ帝国時代の遺跡です。シリア中央部のシリア砂漠の中にあり、砂漠を旅するキャラバンの中継地として、のちにはシルクロードの拠点として栄えました。

ここは私がかつて訪れた遺跡の中でも、3本の指に入るほど広大な大遺跡群です。なにせ、見渡す限り地平線まで遺跡が続いているみたいに見えます。
パルミラの写真検索はこちらから

パルミラ遠景パルミラ石柱群パルミラ 柱の彫刻パルミラ 神殿

当時はまだアルカイダに壊される前で、非常に保存状態がよく圧巻でした。 柱の彫刻や表面の滑らかさなど、本当に見事でした。

巨大な水車群

ハマという地は緑も水も豊かでとても美しい土地でした。
巨大な12の水車が古くから回り続けていて有名です。
シリアの景色、川と水車と緑ハマの水車

話は戻りますがハマに行く一つ前の町でオランダ人男性2人と知り合って意気投合し、旅は道連れで方向が同じなので2、3日一緒に旅をしていたのですが、彼らはめちゃチャレンジャーでした。
地元の子供達が水車の上からキモだめし?で、飛び込んでるのを見てなんと飛び込みにチャレンジ。見事成功させてたからまたすごい。びっくりしました。
水車から飛び込み水車上部に人がいるのがわかるでしょうか?

飛び込み成功のお祝いに、夕食はこの水車の側のレストランで、シリア産のウィスキー「アラク」で乾杯。けっこう強いお酒でした。

ハマの後は彼らはレバノンに行くとういことで、トルコに向かって北上する私はここでお別れ。
たまには旅の道連れも楽しいものでした。

シリア編④に続く

投稿者プロフィール

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和花二胡奏者&ヒーリング整体&アーティスト
・ヒーリング整体や二胡演奏、アートを通して心と身体の健康を応援します。
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