二胡弦の交換時期と張替えのポイント【二胡メンテナンス】
弦は弓と同じく頻繁に交換したい人もいれば、限界まで使われる人もいますので一概に何年とかは言えませんけど、目安はあります。
半年に1回は交換したほうがよいと言う人もいますが、私は1-2年ほど使っても問題を感じませんでした。先日も1〜2年に一回受けている二胡メンテナンスの際に、現時点で使用して2年になる弦ですが、「まだ大丈夫だから次回(ということは1,2年後)で大丈夫ですよ」と言われました。
当然弦の品質にもよりますし、二胡の練習量によってもかわりますのでなんともいえません。手汗をよくかく人は弦が錆びるのが早いとうこともあるようです。やはり、年数より状態で判断するのが一番良いかと思います。
弦交換時期の目安
・弦が錆びてきたり、音色が悪くなってきたと感じる
・開放弦で正しくチューニングしても第2ポジションなどで内弦と外弦の差が大きくでる(5度)
音色に雑音が混ざる場合は弦ではなく、弦と千金の間に挟むゴムの劣化や擦り切れが原因の場合があります。ゴムは安く購入できるのでまずはゴムを交換してみるとよいかもしれません。
また、弦は交換してから馴染むまで時間がかかるので、発表会など花舞台があるなら1,2ヶ月前には交換を終えておいたほうが無難です。
おすすめの弦
中芸科技 金・頂級 SOLO弦
私はこちらを使用しています。
中国芸術科学技術研究所(中芸科技)の品質の高い弦です。頂級(最高)品質のSOLO弦は、選び抜かれた材質、優れた技術、優美な音色で聴く人を魅了します。
太い弦が内弦、細い弦が外弦です。
品質がとても高く、馴染むのも早いです。張替えてからしっかりと竿に向かって何度か抑える(弦が竿に当たりそうなくらいしならせるのを20回ほど)と、比較的すぐに馴染みます。発表会前に日が無くて急いでいるのに弦交換が必要になった場合はこの弦が一押しです。
弦の張替え時のポイント
・二胡によって、糸巻きの構造が違うので古い弦を外すときに弦の巻かれている向きなどを確認して外します。
・糸巻きの位置が低い外弦(細い弦)から交換する。糸巻きの位置が高い内弦(太い弦)から交換してしまうと、その後に外弦を交換する時に内弦が邪魔になって交換しづらくなるので注意します。
・二胡の琴筒(共鳴胴)の底のテールピースに弦を引っ掛けるまえに、弦の先の輪っかの部分をペンチで楕円につぶしておくと外れにくくなります。
・弦の先は鋭いので手を刺して怪我しないようペンチなどを使うと安全に交換できます。
・弦の張り具合は弦の中央部を抑えた時に竿に届く程度が目安です。
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いつでも最高の音色が響くように、メンテナンスも日頃からしっかりしたいですね。練習後には必ず弦や共鳴胴についた松脂を布で拭き取ることを習慣にすると、弦の錆防止や、二胡本体を綺麗に保てていいですよね。
私は二胡に相棒として愛着があるのでやっぱり綺麗にしておきたいです。名前(愛称)もつけて「今日もいい音色で響いてくれたありがとう」って声かけてます(笑)
投稿者プロフィール
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・ヒーリング整体や二胡演奏、アートを通して心と身体の健康を応援します。
・高齢者施設等へのボランティアの訪問演奏承っております。
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