あなたの性格や行動が寄生虫に影響されているかもしれない
寄生虫と聞くとまず何を想像するでしょうか。
寄生虫(パラサイト)は寄生して栄養を横取りするだけではありません。その繁殖のために宿主の行動にさえ影響を及ぼします。
それはなにも昆虫だけではなく、哺乳類、そして人にも影響をおよぼしているのです。
寄生虫(パラサイト)とは
寄生虫とは他の生物に寄生して栄養を奪い取る生物のことです。寄生虫の中には宿主から宿主へと移動しながら、終宿主をめざすものもいます。
例えばトキソプラズマという寄生虫はネズミや鳥といった中間捕食者を介してネコ科の動物を終宿主としますが、人にも寄生します。
それにしても捕食者(鳥など)が昆虫を食べることで鳥に感染するという宿主移動方法は自然の流れに感じますが、どうもそうばかりではないようなのです。
パライトの例:ハリガネムシ
ハリガネムシによるカマキリやコオロギの入水自殺をご存知でしょうか。
ハリガネムシは水中でのみ交尾と産卵し、まずカゲロウなどの水生昆虫などに寄生します。
カゲロウなどが成虫になって陸を飛ぶようになると、カマキリやコオロギなどに肉食昆虫に捕食されます。
こうしてまんまと目標の終宿主に寄生します。
カマキリの体内で成長すると産卵は水中でしかできないので水中に戻る必要がでてきます。するとハリガネムシはホスト(宿主)をマインドコントロールして水辺に向かわせ入水させてしまいます。
カマキリなどは水生生物ではありませんのでそれは自殺行為にほかなりません。カマキリが入水するとそのお尻から成虫が水中に出てきます。種類によっては体長数センチから1メートルに達するそうです。
研究では宿主の脳内に特別なタンパク質が発見されたそうです。場所や光の認識に関係するタンパク質に似ているそうです。
ハリガネムシは宿主の神経系を混乱させ、光への反応を変えさせ、水辺に近づいたら飛び込むように操っているのではないかと考えられています。
パラサイトの例:トキソプラズマ
(NIID 国立感染症研究所記事より参照 https://www.niid.go.jp/niid/ja/)
感染率は国・地域・年齢によって異なり、食肉習慣やネコの抗体保有率、衛生状態などが関係するようです。
世界的に見ると全人類の1/3以上、なんと30億人もの人が感染しているとされています。国によってはその寄生率が95%に達するところも存在するそうです。驚きですね。
感染した場合の症状
健常者が感染した場合は、免疫系の働きにより何の症状も現れなかったり、感染当初の抗体反応として発熱がみられたりする程度で収まることも明らかになってます。
初めて統合失調症を発症した患者の中には、トキソプラズマに感染している人の数が非常に多いそうです。ただし、統合失調症の原因は他にも考えられますのでそれだけが原因とされているわけではありあません。
妊娠中の女性が感染することにより起こる先天性トキソプラズマ症は、死産および自然流産だけではなく子供に精神遅滞、視力障害、脳性麻痺など重篤な症状をもたらすことがあるそうです。
人への感染経路
ネコ科の動物の糞または汚染された土壌や水を経由して口や目などから侵入、汚染された動物の生肉食、輸血や臓器移植など、母子感染などが知られています。
一方で、人間の健康状態や性格をゆがめる作用を持っていると提唱する科学者も現れ、そちらの研究が最近注目を集めています。
むしろ気になるのはそちらですよね。
人の性格・感情・行動への影響とパラサイトクレンズ
人がカマキリの入水のように自殺してしまうようなことは無いでしょうけど、性格や行動に影響は受けているらしいと提唱する研究が注目されています。
それらについては下記リンク記事(▼)に書きました。
寄生虫の話なんて、じゃあどうしたらいいのと言いたくなりますものね。
怖い話をしておいて対処方法書かなかったら怒らてしまいます(笑)
予防方法
トキソプラズマに関していえば猫の糞などが感染経路としてあるので、ペットの排泄の始末をするときはマスクと手袋をする。庭に野良猫などが行き来しているなら、ガーデニングの際はマスクや手袋をするとよいそうです。
その他にも寄生虫の種類は多岐に及ぶので、まず一番は生肉を食べるのは避けてよく火を通す。
魚介類は特に注意。アニキサスによる食中毒は胃に差し込むような強い痛みがでます。
お刺身などは目視で幼虫がいないか確認しましょう。白くて細長いです。イカを開いた時に内側に線を引いたように白くなっているところに包丁を入れると出てきます。
魚を購入したらすぐに内蔵を取り除きましょう。なぜなら、寄生している魚介類が死亡して時間が経過すると内臓から筋肉に移動することが知られているからです。
無症状だけど寄生虫がきになるという場合は、上述の「パラサイトクレンズ」を試してみるのもオススメですよ。
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