ゆるすということ(ジェラルド・G・ジャンポルスキー著)〜許すことで私達は自由になる
「許す」ということをどのように皆さんは考えられますか。
自分を傷つけた相手を許すのは相手の行為を認めることだと拒否していませんか。自分を許せずにずっと自分を罰したりしていませんか。
私達は「許さない」ことで、どれだけ自分も他人も傷つけ、自分の健康を害し、自分の未来をも阻んでいることにあまり気づいていません。
許していないから過去のことを何度も思い返しては、怒りや憤り、悲しみ、後悔、拒否感、恨み、もしかすると復讐心にまでなっている場合もあるかもしれません。恨み続けることで自分を守ろうとしているのかもしれません。
二度と同じ目には合わないぞと。または許さないことで相手を罰していたり。
でもちょっと考えて見ましょう。相手の言動行動であなたが過去に傷ついたとする。でも相手はそのことに気づいてもおらず悪いとも思っておらず覚えてもいないケースが多いです。そうすると、あなたばかりが思い出すたびに胃を痛くし、負のエネルギーで自分の体を痛めつけてるなんて損じゃないですか?
否定的な思いは、病気を引き起こす
怒りの際に分泌されるホルモンのアドレナリンは猛毒です。毒蛇の3倍以上の猛毒だってご存知でしたか?怒ってる人の息を袋に詰めて水槽に入れると金魚が死んで浮かぶそうです。
こうした手放せていない負の感情は体のどこかに溜まって内側から臓器を攻撃し、病気という形で現れることが少なくないです。
許しは、自分の心と身体、そして他人も周りも癒やす力があります。
許せてないことあるかな? 自分を責めてるかな? 人を責めてるかな?
この「許すこと」について本当にわかりやすく纏めてある文庫を最近読んだのでご紹介します。
書名:ゆるすということ
著者:ジェラルド・G・ジャンポルスキー
翻訳:大内博
出版社:サンマーク文庫
初版:2006/6/30
頁数:166
この本は文庫でさっと読める分量ですが、内容は深いです。とても大切なことが詰まってます。
きっとこの記事を見た人は必要なタイミング! ぜひ読んでみてください。
(ゆるさないでいると起こりうる症状例リストの後の文章)
毒薬を飲む人はいませんが、心にどんな思いを浮かべるかについては、薬ほど気にとめられていないようです。では、解毒剤は何でしょうか。リストのたくさんの症状の原因となっている思いを癒やす、特効薬は何でしょう。そう、ゆるしです。ゆるしは驚くほど奇跡的に癒しをもたらし、そんな症状をすべて消し去るのです。
「ゆるすということ」より引用
裁くことをやめ、ゆるすことで得られる自由はほんとうに素晴らしいです。特に長い間囚われていたならなおさら。
私もあえてリストアップをしてみると許せてないことがいくつかありました。これが数年前ならもっとたくさんあった。でも一つづつ手放してきて今はほとんどなくなったと思う。
一つどうにも許せない、私を傷つけたどうしても許せないことがありました。思い出すたびに怒りと悲しさと、その状況を招いた自分の危険意識の低さも許せなくて自分も責めてきました。トラウマになってもいました。でもそれは、数年前に受けたシータヒーリングの学びの中で、誰にも話したことがなかったのに、人に打ち明けられて、それをやっと手放せました。許せたんです。
許すことはその行為を認めることではないです。自分をそこから開放して自由にしてれるんだと身を持って知りました。自分を苦しめているのは自分だと。手放せてないと自分が苦しく、自分の未来をもつぶしているのだとわかりました。
みなさんもぜひ「ゆるし」のパワーを体験してみてほしいです。大小の事柄問わず!
もう一冊オススメの本があります。「許す」というテーマで書いているといつも紹介せずにはおれない本。
ノンフィクションの実話です。許すという本質がわかります。下記リンク記事で紹介しています。
ゆるしの道を歩む
本書「ゆるすということ」によると、ゆるしは旅に例えられるそうです。怒りが怒りを呼ぶ世界から、平和な世界へと向かう旅です。
ゆるすと、苦痛から開放され、自分があらゆる生命やスピリチュアルな源とひとつなのだと、実感できるそうです。
ゆるしは、暗闇を抜けて光にいたる道だそうです。私達はゆるすためにこの地上に生まれたのであり、ゆるすことによって自分が世界を照らす光なのだとわかるそうです。
本文のなかで、『奇跡についてのコース』ワークブック・レッスンからの引用として載せてあった文章がとても美しいので、最後になりますが、引用の引用(笑)を載せておきます。
「ゆるせば、すべての望みがかなう」
ゆるすことで手に入らない望みなど、あるだろうか。
あなたは安らぎがほしいか。ゆるせば、安らげるだろう。幸せになりたいか。静かな心でいたいか。はっきりした目的がほしいか。この世を超越した価値と美を感じたいか。護られ、安全でありたいか。いつも純粋なあたたかさに包まれていたいか。乱されることのない静けさ、絶対に傷つけられることのない優しさ、深く続く慰め、決して妨げられることのない完全な休息がほしいか。
ゆるすことで、これらすべて、いやそれ以上のものが手に入る。ゆるせば、目覚めのとき、目はきらきらと輝き、新しい一日は喜びに満ちたものとなる。ゆるしは、あなたが眠っているあいだに額を愛撫し、まぶたにそっととどまって、悪夢を見ないように護ってくれる。そして再び目を覚ませば、幸せと安らぎに満ちた一日が始まるのだ。こうしたすべて、いやそれ以上のものが、ゆるすことで可能になる。
『奇跡についてのコース』ワークブック・レッスン122より引用
投稿者プロフィール
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・ヒーリング整体や二胡演奏、アートを通して心と身体の健康を応援します。
・高齢者施設等へのボランティアの訪問演奏承っております。
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