めまいの対処法・三半規管の鍛え方〜重度の突発性難聴の体験から(前編)

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めまいは辛いですよね。だからって毎日悲観的に過ごすなんてばからしい! 人生をそんなことで暗くするなんてもったいないです。

私は30歳の時に重度の突発性難聴を発症しました。耳が聞こえなくなると同時にひどい耳鳴りとめまいに襲われました。

片耳は三半規管までアウトで平衡感覚が無くなり歩けなくなりました。発症当初は病院のベッドで起き上がるどころか頭を傾けることもできず、人形のように動かずに上を向いてることしかできず、栄養は点滴でいれました。

当初はこのまま障害者として一生誰かのお世話になって生きていくのかと人生を悲観もしましたが、以前の記事でも書いたようにいろいろ気づきがあって驚くほど早く立ち直りました。それについては別記事(下記リンク参照)で書いているのでここでは詳しくは述べません。

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私は1ヶ月の入院後、自宅療養となりました。家族に迎えに来てもらい自宅に帰る車の中、車の揺れで頭がぐらぐらして辛かったことを覚えています。3ヶ月程自宅療養とリハビリを続け、職探しして新しい職場に務めるようになってからも、少し体調が悪いと自分の歩く振動で酔っていました。

これ、なった人にしかわかりにくいかもしれません。歩く時に自分の足の着地の振動でめまいがするという意味です。また、食べて胃腸が盛んに働くとその内蔵の動きだけでめまいがしていました。

不幸自慢したくて書いているわけではありません。こんな状態からでも健常者同様の状態まで戻すことができた経験があるから、希望を持って欲しくて書いています。

突発性難聴やメニエールなどの発症当時は、兎角ひどい症状で悲観しがちになってしまうもの。でも希望をもって欲しい。大丈夫だから!自分の身体を信じて!!

私が平衡感覚を取り戻した方法はとにかく歩くことでした。

軽いめまいならむしろ歩く

先に注意しておきますがひどい時はとにかく安静にしてくださいね。倒れたら危ないですから。大事をとってください。でも歩いても大丈夫なくらいなら歩いてください。

なぜかというと、身体というのは鍛えれば鍛えらえられるものだからです。使わない筋肉は衰える。でも使えば鍛えられる。三半規管もしかりです。

つらいからといって寝込んでいるとどんどん機能が衰えてしまいます。繰り返すようですがひどい時は安静に!落ち着いてから鍛えればいいから焦らないでくださいね。

身体は私達が思うよりずっとたくましいです。三半規管で並行感覚がとれないなら視力でとろうとします。だからなるべく遠くを見ながらゆっくり歩くことから始めてください。伝い歩きでもいいから。

私は退院直後、先程も書いたように自分の歩く振動でふらふらしていて、首も動かすと目が回る状態だったので、最初はまっすぐ遠くを見て海の堤防沿いに歩いていました。付添の家族が言うにはまるでロボットが歩いているようだったと(笑)かくかくっとぎこちなく、前しか見ず怖くて硬直して歩いてましたし。自分でもロボット歩きしていた自覚があります(笑)

でも続けてたらどんどん歩けるようになりました。医者にも軽いめまいだったらむしろ歩いてくださいと言われたので自宅療養中は可能な限り歩いていました。だから復活も早かった。

医者には視力で平衡を保っている場合、夜など暗くなると視力が落ちるので夜の運転は控えてくださいとも言われました。でも今では夜の運転も全く問題なくがんがん運転してますよ。大丈夫です。

首まわし運動

これは三半規管を鍛えるためですが、めまいがあると肩も首も力が入ってガチガチになりがちですから緩めるという意味でも有効かと思います。

レベル1
片腕をまっすぐ90度前に伸ばし、人差し指を立てます。頭は前方を見て固定して動かしません。前に伸ばした腕をワイパーのように左右に動かし目で追います。健常者には何てことないですが、めまいがある方は目で追うのがけっこうつらいと思います。身体の状態をみてほどほどに。

レベル2
片腕をまっすぐ90度前に伸ばし、人差し指を立てます。今度は腕を固定で、目線も立てた指に固定したまま頭を左右に振ります。頭を右に回したら目線は左で指が見え、頭を左に回したら目線は右で指を追えるはずです。レベル1に比べ頭を動かすのでけっこうぐらぐらします。レベル1に慣れたらお試しあれ。

実はこれ、健常者でも三半規管を鍛えるのに有効です。めまいがなくても乗り物に酔いやすいならやってみると良いかもしれません。お試しあれ。

後編に続く。

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和花二胡奏者&ヒーリング整体&アーティスト
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