ボブという名のストリート・キャット/ジェームズ・ボーエン著〜心温まる実話感動作

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本作は偶然図書館で見つけました。世界28カ国で翻訳され、フジTV「奇跡体験!アンビリバボー」でも紹介されたことがあるとの帯情報。映画化もされて大ヒットしたそうで・・・全然知らなんだ・・・(苦笑)

今更私が紹介しても皆さんもうご存知かもしれませんね。すでに日本でも別の本がいくつも発行されているようだし。今頃知ったのと言われそう(汗)

ともかくも本作は映画の原作となるわけですが、何より表紙の愛らしい猫に釘付け!!文句なしにスターキャットの素質あり。思わず借りてきて一気読みし、その勢いでGYAO!ストアで購入して映画まで見てしまいました。

映画は原作を脚色して変えてある部分があるのは仕方ない。でも映画には本に出てくる猫ボブ本物が出演している! 猫好き必読映画ですね。やはりでも原作のほうが内容が深いので、原作書籍、おすすめです。

書籍名:ボブという名のストリートキャット
著者:ジェームズ・ボーエン 訳者:服部京子
頁数:277
発行:辰巳出版㈱
初版:2013年12月20日

ストーリー概略

ホームレスの青年ジェームズがある日出会った一匹の猫が人生を変えていく実話をもとにした本作。

ジェームズは麻薬中毒の治療を受けながら、ホームレスとしての認定をうけ、そのおかげで政府が援助を行う専用シェルターに寝泊まりできるようになり、毎日ストリートミュージシャンとして日銭を稼ぐ日々を過ごしていた。

そんな彼がある日出会った猫一匹。

ボブは茶トラの雄猫で出会った時はけがをしていたので保護。誰も彼も魅了してしまう不思議な魅力をもった猫で、ボブと出会ってからジェームズがいつもと同じように演奏していても、いつもなら無関心に通り過ぎる人々が足をとめ一緒に写真をとりたがったり、ボブのために手編みマフラーを作ってきたりプレゼントに猫缶を持って来る人が増えるようになる。

人とのつながり、心の豊かさ

ボブという扶養家族ができて、まるで子供ができたように保護者の自覚が芽生え、自分だけじゃなく猫のぶんも稼がなくてはならなくなったこともあって、生活を向上させようとちゃんと前を向き始める。それでも順風満帆とはいかずストリートならではの縄張り争いや嫉妬による嫌がらせなど、ボブと一緒に格闘する日々・・・

一方でボブのおかげで、餌やりのために毎朝ちゃんと起きて規則正しい生活をするようになるなど人間らしい生活になっていく。ボブを介して人の温かい心に不触れ、もう一度人を信じようと思えるようになる。

一言であらわすなら人と猫の友情物語だけど、笑いもあり悲しみもあり、トラブルあり、一人と一匹で晴れの日もどしゃぶりの日も一緒に乗り越えていく様が心に温かいものを感じさせてくれる。ボブはそれは魅力的な美猫だけど、作者とつむぐ友情が感動的だからここまで人の心を掴むのだと思う。

一方で作者の実生活での経験がリアルに綴られていて、社会から弾かれてしまった人々の苦悩の日々が伝わってくる。また麻薬更生プログラムや、ホームレスが一定基準を満たせば国に正式にホームレスとして認定され自立支援が受けられうというイギリスの政策など、日本ではあまり馴染みのないこともいろいろ書かれていて興味深い。

映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』2016年映画化して世界中で大ヒット

原作はイギリスでシリーズ合計1,000万部を超える大ヒットを記録したノンフィクションで、2016年に映画化され、2017年の英国ナショナルフィルムアワードにて最優秀英国映画賞を受賞した。

公開当時の予告編がこちら↓

「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」予告編

映画上映時の公式ホームページはこちらから⇒http://bobthecat.jp/

なんとこの映画の2作目「A Gift from Bob」(原作邦題「ボブがくれた世界」)が2021年に日本で公開予定なんだそうです。楽しみですね。

ボブへの追悼

イギリスでの2作目公開を待たず、2020年6月15日、ボブは天へ旅立ってしまいました。

今回この本を読むまで全然私はしりませんでしたが、ボブを悼んで日本でも追悼上映がTVで放送されたそうです。

Twitterでも愛くるしい姿を見せてきたボブにはファンが世界中にたくさん!天国で元気にしていてくれことを祈ります。

ボブのツイッターアカウントはこちら。@StreetCatBob

猫ボブとジェームズ
ジェームズとボブ(猫)

投稿者プロフィール

そらの 和花
そらの 和花ヒーリング整体&二胡奏者&アーティスト
・ヒーリング整体や二胡演奏、パステル画アートを通して心と身体の健康を応援します。
・ソーシャルサービスの恩恵が届ききらないところへ訪問演奏いたします。(在宅介護、施設で個室から出られない患者様など)
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